作品1 1991(平成3)年・北大アニメーション研究会製作作品

般若湯

オムニバス・おさけのかほり 第4話

(c)copyright: Hokkaido Univ. Animation Lab. 1991

〜作品概要〜
どこかの山寺の小僧さんが、本堂の大仏の陰にかくしてあった般若湯(お酒の隠語)を見つけます。
飲もうとする小僧さんですが、般若湯の徳利は、その小僧さんの手をするりとぬけて逃げはじめます。
徳利と小僧さんとのおいかけっこ。なんなんだか。
〜製作スタッフ〜
〜作品解説〜
半紙を使った墨絵アニメーションです。

私が初めて一本の個人作品として完結させた作品で、
「オムニバスおさけのかほり」(監修・沼田、細山)の最後のパートです。が、
北大アニメ研の学校祭上映会(6月)での上映に間に合わせるために、
新人歓迎と学校祭準備と並行して作業したという...、
おかげで、最後には完全に体調を崩してしまいました。
(さらに当時は、私は上映会会場運営の責任者だったような…)
その体調の悪さは、本オムニバスのエンディング(私が製作担当だった)が、
ヘロヘロなペインティングアニメになってしまっていることからも 
その状況を汲んでいただけると思います。(笑)
ちなみに、ストーリー着想とコンテ製作あわせて3日、動画製作は多分正味1日だったと思います。
はっきり言って、突貫工事ですな(どの作品にも言えることだけど:-p)
技法は墨絵を用い、動画用紙には市販の安い半紙を用いました。
ちなみにこの時開発したいくつかの技法が、
後の「見てござる」製作時に活用されます。
また、本作で登場したキャラクターの小僧さんが、今の僕のサークル
「鐘童幻燈舎」のシンボルキャラクターになっています。
〜主な外部上映履歴〜
内容紹介!

(左)タイトル
(右)ある山村の風景から物語りは始まります。
(左)季節は日ざしも麗らかな春。
(右)どっかのお寺の本堂の中で…
(左)扉からそっと本堂を覗く小僧さん
(右)本尊の陰に何かあるみたいです。
(左)手にしてみると…
(右)あ、般若湯だ!
(左)栓を抜いて飲んじゃおう!
(右)さあ飲もう!としたけれど…
(左)あれ? 徳利の様子がおかしいぞ
(右)徳利は小僧さんの手を抜け出して逃げてしまいました。
(左)桜の木の上に逃げ込んだ徳利
(右)小僧さんをからかうように踊っています
(左)割ったら大変! 小僧さん受け取りの構え
(右)それもするりと逃げ出す徳利
(左)からかいついでに、徳利が小僧さんに襲い掛かります
(右)危うし!! 小僧さんっ!
(左)中身をむりやり小僧さんに飲ませてしまった徳利
(右)様子がおかしいぞ小僧さん。
(左)なんか徳利が何個にもみえまっせ。
(右)へへ〜んと復活小僧さん。酒癖悪そう。
(左)今さらながら若気の至りを認識した徳利
(右)敢え無く捕まります。
(左)さあ飲み尽くしてやろうか、小僧さんが徳利を抱き締めると…
(右)徳利最後の反撃。頭突きでバコン。
(左)ばたんきゅ〜
(右)遊びが過ぎたようで。
(左)山村にふたたびのんびりした風が…
(右)小僧さんも眠っちゃいました。(単に酔っぱらい寝か)
(左)徳利も元の位置にもどったが… なんか変だゾ
(右)そんなこんなで山寺の1日は過ぎていきます(終)。

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