作品4 1993(平成5)年・北大アニメーション研究会/鐘童幻燈舎 製作作品

げちょげちょふぃるむ2

I'm thinking now(抄)


(c)copyright: Hokkaido Univ. Animation Lab. 1993
       Kanewarabe Animation Enterprise 1993

〜作品概要〜
前作から1年。
ロケ地を増やし、新技術を引提げて、さらに若干のテーマ性で味付けして
意味無しコマドリ作品「げちょげちょ」第2弾。
〜製作スタッフ〜
〜作品解説〜
前作「げちょげちょふぃるむ」で
切り張り映画 の楽しさに味をしめた私は、無謀にも
「ひとつひとつでは意味のない映像を、ある一つのテーマを軸に編集・構成(要は切り張り)して
編集後の映像が 一つの大きな流れとなって客に快感を与えるような作品はできないか」と
わかってんだかわかってないんだか、壮大な計画をたてて挑戦してみたのがこの作品でした。
同時に、この時期は、私はペーパーアニメーションの題材に飢えておりまして
こうした変則技に走っていたきらいがありました。
で、作品の内容の方は、前作に比べて、最初に撮影目的を設定してしまった分
コマドリフィルムに遊び心がなくなってしまい、かなり余裕のない印象を与えるものになってしまいました。
更に、作品中に他作品の没フィルムを借用して変型させて使用したり、
全体的に中途半端でチグハグな感じとなってしまいました。
公開時の観客さんから頂いた感想も否定的な意見が多く
さらに初公開が、入場料を徴収する上映会(はんどめいどあにめえしょんin北海道2)だったため
「お金をとってまで見せる作品か?」てな意見もありました。うむ確かに。

この作品と、次年度に作成した没作品で
「作品は焦って作ってはいけない」ということを学びましたです。

じゃあこの作品は全くの徒花だったのかというと、そういう訳でも無く、
作品中に実験的に使用した技法の中で、実際の写真を用いて構成した部分が
後の「お地蔵さん 街に行く」製作時の礎になっています。

余談ですが、実は鐘童幻燈舎レーベルでの第1作だったりします。
また、本編ではBGMが途中で切れ、テーマに近い、意味深なナレーションが入り込んでくるのですが、
これは監督の意図したものではなく、単純に録音用テープに紛れ込んで録音ミスをしただけだったりします。
偶然っておそろしや。

こんな作品ですから、外部上映会には1回しかだしたことが無く
それ以来お蔵入り…とおもっていたら、実は
その年の北大教養祭イベント「ぶっとびあにめ2」に出品された記録が有り。
上映したんだなあ… こんな作品を
〜主な外部上映履歴〜
作品画像の一部

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